18日、メドベージェフ氏は、大手航空会社約30社とインターネットのプロバイダーが参加する国際非営利組織「Seamless Air Alliance」がプレスリリースを発表し、そこでは「飛行時の世界標準通信」Seamless Release1.0が提起されたと語った。
プレスリリースによれば、この標準は、今日、国際航空会社が自社の航空機で使用しているシステムを研究し、同組織が開発したという。将来的には唯一の標準となることから、企業のソフトウェアのさまざまなコンポーネントを簡単に統合することができ、航空会社側からの最低限の支出で飛行時に継続的なワイファイへのアクセスが可能となる。
プラントとソフトウェアの設置や技術的サービスの管理、プロバイダーの変更が簡易にできないことなど、長い間、空の旅と無線ネットは相互に受け入れがたい概念だったとブルームバーグは強調する。こうしたことから、企業にとっては、機内でのワイファイの使用は「費用のかかる頭痛」の種となっていた。
期間-5年
もしすぐに行動が取られるのであれば、標準となる「Seamless Release 1.0」により、5年後には飛行機の乗客はインターネットへ無線アクセスが可能となると、メドベージェフ氏は考えている。
同氏は、「機内でのネットの使用はユーザーたちにいっそうの快適さを提供し、また、多くの企業とプロバイダーが関わる中で、通信サービスの質は向上していく」と指摘した。
また、メドベージェフ氏は、基本的にどんな新しい技術も標準となる「Seamless Release 1.0」の導入には予定されておらず、以前同様、信号は人工衛星を通じたものとなるが、そのためサービスの価格と質に対する大きな規制が課されることとなると強調する。
また、メドベージェフ氏は、「標準『Seamless Air Alliance』の導入予算は、市場でどのくらいの需要があるかによって大きく左右される」と考えている。
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