米国防総省、ロシアと中国の軍事力増強について再度指摘

© AFP 2023 / Saul Loeb米国防総省
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26日、米軍の統合参謀本部マーク・ミリー議長は、軍の任務に関する米国下院司法委員会の公聴の場で、米国の世界的な軍事力の優位性は低下し、一方でロシアと中国は自国の軍事力を増強させたと述べた。

米国議員を前にしたスピーチで、ミリー議長は、「我われは、抑止を保障することや戦争を開始させないということ、攻撃から自国を防衛するということ、同盟国を援助すること、あらゆる潜在的な敵との戦争を行なうことといった点で、準備と能力を維持しているが、しかし、我われの競争面での優位性は低下しており、そしてこの点では疑う余地がない。中国とロシアは自国の軍事力を増強し、米国とその同盟国を上回り、世界中でその影響力を保障している」と強調した。

米国のマーク・エスパー国防長官は、ロシアの軍事力の増大に対し懸念を表明している。同国防長官は、連邦議会下院への書面陳述で、米国政府は優位性においてロシアの傾向に懸念を抱いていると述べた。また、同国防長官は、最近のロシアの極超音兵器のデモンストレーションは、「軍事面でロシア政府の潜在力が増大しているという危惧を証明」するものとなっていると強調した。

同時に、在米ロシア大使のアナトリー・アントノフ氏は、ロシア政府は軍事的優位性や軍拡競争を目指してはおらず、しかし、潜在的な敵の攻撃を抑止するために十分な防衛力は必要であると繰り返し指摘している。また、同大使は、軍事力の改良は無条件でロシアの優先課題となっていると強調した。

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