この探査機は「マーズ2020」と暫定的に呼ばれていたが、2019年秋から全米の子供たちを対象に名称の募集を行っていた。
「パーセビランス」を応募したのは米バージニア州の中学生、アレックス・マザー君。NASAの科学ミッション副局長、トーマス・ザーブチェン氏は、アレックス君が提案した名前は厳しい環境で活動する火星探査機の精神をよく捉えていると高く評価し、これこそが選定の決定打になったと語った。
Call me Perseverance.
— NASA's Perseverance Mars Rover (@NASAPersevere) March 5, 2020
I'm headed for Mars: driven to search for signs of ancient life, test new tech to help future human explorers, and collect the first rock samples for future return to Earth.
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パーセビランスは7月に米フロリダ州ケープカナベルから打ち上げ予定。その打ち上げにアレックス君は家族とともに招待されている。
宇宙関連のニュースサイト「Sorae」によると、パーセビランスのミッションは、既存の探査機と同様に火星の生命の痕跡を調査すること。しかし、パーセビランスの新機軸は、採取したサンプルを保管する機能を装備している点だ。これは将来の探査機がそのサンプルを回収して地球に帰還することを想定している。