バッハ会長は古代オリンピアで開催される五輪聖火の採火式典に合わせてギリシャを訪問し、ミツォタキス首相と首相官邸で会談した。
会談の中でミツォタキス首相は五輪の聖火を「希望の光」と呼び、IOCが新型コロナウイルスのパンデミックを受けて東京五輪と聖火リレーの開催日程を変更しないよう、ギリシャ側の要望を伝えた。
五輪聖火の採火式典は新型コロナウイルスの影響から無観客での実施されることが決まっている。
五輪聖火の採火式典は3月12日に古代オリンピアで行なわれ、19日にはアテネ・オリンピックスタジアムで2020東京五輪委員会に聖火の引渡しが行なわれる。また、8日間、ギリシャ全土での聖火リレーが実施される。
ウォール・ストリート・ジャーナルは11日、東京五輪・パラリンピック組織委員会の高橋治之理事が、2020年に開催できない場合、1年か2年延期することが現実的だとの見解を示したと報じた。
パンデミックの発表
ジュネーブでのブリーフィングの際に世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェソス事務局長は、世界的な新型コロナウイルスの拡大がパンデミックの性格をおびてきたと指摘した。
「パンデミック」とは伝染病の拡大が特別に深刻な際に使用される表現。国内をはじめ近隣諸国、時には世界中の多くの国々に伝染病が拡大する状況を意味する。