間澤さんがカピバラを好きになったのは一定の年齢に達してからのことで、それはまったくの偶然だったという。「小さい時にはカピバラを見たことはなくて、大人になってから、テレビで温泉に入っているカピバラさんを見て、衝撃を受けました。『何なんだろうこの生き物』と思いました。その時からハマって、好きになりました」。
また、猫を選んだのは、単に店の人気キャラクターとするのではなく、慈善活動の方法としてでもあり、そのことが他の人々を引き付けている。なぜならカフェにいるのは保護された猫だからだ。現在、すでに6匹以上の猫に飼い主が見つかっている。
こうした点について間澤さんは、「たくさんの方にカフェに来ていただき、長く続けていくことを目指していました。猫の保護を目的に、可愛いというだけでなく、猫を取り巻く現状を知ってもらいたかったというのがあります。また、珍しい動物とふれあえるカフェにしたかったというのもあり、それで猫と仲良く暮らせるカピバラを仲間に加えました。」と強調した。
カピバラはみんな穏やかな性格?
カフェでは、タワシくんと猫たちが単に仲良く暮らしているのではなく、周期的に互いに愛情表現をしていることに気づく。たとえば、ある猫はタワシくんに近づいて顔に身体を擦り付ける。タワシくんはこれが気に入ってさえいる。
間澤さんによれば、最初から猫とタワシくんは互いに良好な関係だったので、一緒に暮らしてもらうために何か特別な努力をする必要はなかったという。
間澤さんは、人に慣れたカピバラの多くは実際にとても優しく、人を好む性格だと考えているが、しかし、それでも個性はあるという。「性格はやっぱり個体差があるので、色々な子がいると思うんですけど、カピバラは人と仲良くしやすい動物です。人に触れられるのが好きなので、触れ合いには向いている動物かなと思います。この子に限らず、多分、慣れている子であれば、とても優しいと思います」。
カピバラを飼う際に知っておくべきことは?
間澤さんは、「南米の動物ですので、寒さとか乾燥に弱いです。お風呂も用意しなければいけない。1日に1回はお風呂や水に入れないといけない。あと、タワシくんはあんまり布とか木をかじったりしないですけれど、カピバラは齧歯類ですので、室内で飼うと、布とかクッションなどをかじっちゃう子が多いです。なので、そういうところを注意する必要があると思います」と説明した。
しかし、かじるのが好きなカピバラを選んでしまった際には、間澤さんによれば、何かかじり木を用意するのがいいという。餌については簡単で、カピバラはチモシー(乾燥牧草)を食べるので、チモシーをいつでも食べられるようにしておけばいいという。チモシーに加えて野菜、果物、草食動物用のペレットを与えることも重要であるという。もちろん、たくさんの量が必要!