統計によれば、1月から2月の2か月間で工業生産は前年同期比13・5%のマイナス。コロナウイルスの感染がここまで大規模ではなかった2019年末12月の時点では、6.9%の成長を示していた。
ロイター通信によれば、この数値は予想を上回っており、最も大きなマイナスとなったのが商品取引の20.5%、主要な資本への投資は24.5%。
中国からの輸出も1-2月期17.2%落ち込んだ。
コロナウイルスと経済
中国政府は新型コロナウイルスの感染拡大のピークは過ぎたと宣言したものの、ロイター通信の集めたアナリストらの証言を見ると、中国経済は通常の状態に戻るにはまだ数か月要されるものとみられている。
しかも全世界に拡大したウイルスのためにグローバルな景気後退が起きる危険性があり、これが中国製品への需要に否定的に働く恐れがある。この一方で中国はコロナウイルスによる影響は短期的で、政権の断固とした措置で国内情勢は迅速に回復すると確信を示している。
パンデミックの発表
ジュネーブでのブリーフィングの際に世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェソス事務局長は、世界的な新型コロナウイルスの拡大がパンデミックの性格をおびてきたと指摘した。
「パンデミック」とは伝染病の拡大が特別に深刻な際に使用される表現。国内をはじめ近隣諸国、時には世界中の多くの国々に伝染病が拡大する状況を意味する。
© Sputnik / Savitskaya Kristina新型コロナウイルスについての情報の正誤
新型コロナウイルスについての情報の正誤
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