モンテネグロ政府は先週末の13日に新型コロナウイルスの対策措置を発表し、16日以降の2週間にわたって全教育機関を休校とするほか、大規模動員のイベント中止、欧州各国への渡航規制、入国制限といった厳戒態勢で対応にあたることを明らかにした。
国際線が閉鎖されたことにより、モンテネグロには多数の旅行客が取り残される事態となった。ロシア航空最大手のアエロフロート社は連邦航空局と外務省に協力を要請し、モンテネグロに滞在するロシア人の出国に向けて尽力している。
アエロフロート傘下のポベーダ社によれば、モンテネグロには現在、千人以上の旅客が取り残されている。ポベーダ社はモンテネグロ政府に対し、帰国用チャーター便の使用許可を要請しているが、現時点で許可は出ていない。
アエロフロート社の広報担当者によれば、モンテネグロでは行き場を失った多数の旅客が文字通り路頭に迷う事態となっており、事態解決にむけてモンテネグロ政府と交渉するよう、ロシア航空局と外務省に協力を要請している。