非定型肺炎のSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行した2003年に保健相を務めていたシルキア氏は「まだピークには達していないと考えている(中略)感染はまだ拡大している」と述べ、感染者数は「上昇している状況であり、増加し、伸びている。いつピークに達し、減少に向かうかはわからない」と指摘した。
またシルキア氏は、イタリア政府は突然「嵐の中」に立たされ、それに対処し、問題を解決するためにできる限りのことをしたと強調した。
なお同氏は、イタリア南部で新型コロナウイルスの患者が大勢発生した場合、病院では専門家や治療のための設備が不足するとの懸念を表し、「コスト削減という許しがたい政策によって生み出されたこの産物は、南部の保健システムが(中略)投資なし、人員なし、研修なし、設備なしであり続けることを意味している」と述べた。
またシルキア氏は、コロナウイルスとの闘いで抗マラリア薬(クロロキン)の治験に関する報道に甘い期待を抱かないよう呼びかけ、「複数の薬が状況を改善するかもしれないという推測があるが、それらは個別のケースに基づいている(中略)治験には特定の方法と時間が必要だ」と述べ、治験には最短でも6~8ヶ月はかかると指摘した。
最近情報によれば、イタリアで新型コロナウイルスによる感染者数が10万人を超えた。 死者数は合計で1万1591人に達した。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、各国は市民の外出や渡航を制限。また、航空業界も減便や欠航の措置をとるなど、事態は深刻さを増しています。
— Sputnik 日本 (@sputnik_jp) March 23, 2020
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© Sputnik / Savitskaya Kristina経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
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