トランプ大統領は、米国政府は今年第三四半期の米国経済活性化を期待しているかとの質問に答え、「米国には巨大なエネルギービジネスがあり、働く場を失いたくない。プーチン大統領(ロシア)ともムハンマド・ビン・サルマーン皇太子(サウジアラビア)とも協議をしたが、これが効果を発揮すると思う」と発言し、米国の力強い、一刻も早い経済活性化への期待感を隠さなかった。「いずれにしても最終的にはうまくいく」とのコメントを残した。
減産合意交渉決裂
3月6日のOPECプラス会合では減産強化の合意に至らなかった。その直後から原油市場の動揺が始まった。ロシアは同会合で、2020年第2四半期から日量150万バレルの追加減産をするというサウジアラビアの提案を支持しなかった。交渉決裂後、原油価格は一時30%下落した。さらに新型コロナウイルスの影響で世界の原油需要は落ち込み、原油価格は20年ぶりとなる1バレル=22ドルまで下落した。
再度交渉へ
石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC産油国で構成するOPECプラスは臨時会合を開催し、減産について再度協議することを決定した。開催日は当初4月6日と伝えられていたが、4月9日となった。4月10日にはG20エネルギー大臣の緊急会合が予定されている。