ユーチューブやフェイスブックでは、コロナウイルスは5Gテクノロジーを経由して伝染する可能性があるという動画が出回っている。これは陰謀論であり、SNSではこのテーマで数多くのグループが作られている。
5G tower set on fire in Birmingham, Acocks Green pic.twitter.com/1GNe2xxJLF
— Official #1 Birmingham Page (@imjustbrum) April 2, 2020
英国の独立系事実確認機関である「Full Fact」はインターネット上で特に人気がある二つの説を特定した。一つ目は、5Gはあたかも免疫を抑制するというもの、二つ目は、コロナウイルスは電波を使い標的を選び、感染拡大させていくというものだ。
両方の説を支持する者は、武漢ではコロナウイルス感染が始まる直前に5G網が運用されたと主張している。
この噂は瞬く間に広がり、大手SNSは前例のない対応に迫られた。例えばグーグルは4月7日、5Gとコロナウイルスの関連を主張する動画は全てユーチューブから削除すると発表した。
放火事件に影響を与えたのは、英国の有名な陰謀論専門家デビッド・アイク氏のライブインタビューと見られている。インタビューは6万5000人が視聴しており、BBCのスクリーンショットによると、視聴者の一部が電波塔に火をつけるように呼びかけていた。
5Gとコロナウイルスの関連は?
関連は全くない。COVID-19はコロナウイルス類の多数のウイルスの一つに誘引される呼吸器系疾患。
5Gは導入が始まったばかりの移動通信の次世代、あるいは第5世代。BBCは、陰謀論支持者は、コロナウイルスは例えばイランのような5G塔がない国でも流行しているという事実を無視している、と結んでいる。
© Sputnik / Savitskaya Kristina経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
© Sputnik / Savitskaya Kristina
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