ソ連からロシアに継承されたミサイル複合体は多様性に富んでいる。米ナショナル・インテレスト誌は、多様なミサイルの製造にかけてはロシアは今日でも群を抜いた大国だという見解を示している。
そのひとつがOTR-21トーチカ。1975年に開発されたこのミサイルは対戦車、対レーダー、対人用弾頭の他、滑走路を破壊する弾頭が搭載可能。トーチカはオフロードでも運搬が可能で水上航行もできる。
最新ミサイルの中でナショナル・インテレスト誌が選んだのが戦術ミサイルシステム9K720「イスカンデル」。射程距離も長く、弾頭も破壊力が大きい。ナビゲーションシステム「Glonass」を使用。ナショナル・インテレスト誌は命中率の高さを評価している。
ナショナル・インテレスト誌は、ソ連から継承されたミサイル、発射機の中には多少、時代遅れになったものもあるものの、欧州で有事の際はバルト海の封鎖に用いることはできると指摘している。