リードさんによると、1993年に米上院の廊下でバイデン氏がリードさんのスカートの中に手を入れ、性的性質を有する行為を行った。当時リードさんは、人事に関してバイデン氏の補佐をしていた。
リードさんはセクハラを受けたことを母親に電話で話した。母親は警察に被害届を出すようアドバイスしたが、リードさんは職場のスタッフ数人にバイデン氏によるセクハラを訴えた。だが、彼らは措置を講じることを拒否したという。
そこでリードさんは、上院の人事課に書面を提出して訴えたという。だが、リードさんのもとにそのコピーは残っておらず、人事課にもこの書面は見つからなかった。
その後、リードさんの業務は削減され、職場の雰囲気は悪化し、その後、新しい仕事を探すように言われ、1ヶ月が与えられたという。
ニューヨーク・タイムズは、リードさんの家族や友人にも話を聞いた。リードさんの女友達は、2008年にリードさんからセクハラのことを聞いたと語り、リードさんの男友達と兄弟も、リーダさんからそのような話を聞いたことがあることを確認した。
一方、上院でリードさんと一緒に働いていた複数の人々は、ニューヨーク・タイムズのインタビューに、そのようなことは何も覚えていないと述べたほか、リードさんや他の女性に対するバイデン氏によるセクハラには気づかなかったと語った。
昨年、リードさんとその他7人の女性が、バイデン氏からキスや抱擁を受けたり、触られて不快感を持ったとして非難した。
#Metoo
ニューヨーク・タイムズは2017年、 ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインと 一緒に仕事をして性的暴行を受けた女優たちの告発記事を掲載した 。これがきっかけでは「#metoo」運動が始まり、 訴訟が起こった。2年後、ワインスタイン被告には禁錮23年が言い渡された。
関連ニュース