「手洗い、洗顔だけじゃない」 心理学者が指摘する検疫期間の重要な精神衛生と性生活

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世界中の新型コロナウイルスの感染者数は200万人に近づきつつあり、多くの産業が検疫期間の中で多大な損失を被っている。また、こうした状況の中で人間関係もその強さが試されている。しかし、生活の中でもそれほど深刻な影響を受けなかった分野もいくつか存在する。

例えば、人気のポルノサイト「ポルノハブ」の世界的なトラフィックは著しく増加した。ポルノハブの視聴者の著しい増加はなんといってもイタリア人によるところが大きい。イタリアは3月に欧州で新型コロナウイルスの感染者数が一番多い国となった。ポルノハブの経営陣は、同社のプレミアコンテンツへの無料アクセスを提供し、自己隔離体制を和らげる手助けを行った。今日、世界中でポルノサイト(フルHDでCMナシ)へ無料オープンアクセスができる。

3月末、ロシアは検疫期間にコンドームの販売が前年同時期比で30%増加したことが報じられた。

ベトナムでもコンドームに関する検索クエリが増加したというニュースが届いている。

また、米国ではすでにコンドームが品切れになったと「マイアミ・ヘラルド」紙は報じている。

ロイター通信によれば、中国も似たような状況にある。

自己隔離下での性欲増加の傾向について性医学の専門家レフ・シェグロフ医師は「スプートニク」に次のように解説している。

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「人々は、インターネットのさまざまなリソースを検索することで自身の気分転換の方法を探しているのです。ポルノサイトもそのひとつです。そしてこの後天的な『暇つぶ症状群』は、性生活に都合のいい影響を与えることになります。だってみんながオペラを聞いたりドストエフスキーを読み直したりするわけではないですからね。以前、多くの人たちは仕事でへとへとで、十分な睡眠もままならなかったでしょう。こうした人たちの性生活は、現在、間違いなく改善されています。基本的にはもっとも大胆な想像力を満たすための体力と時間があるからです。」

反対に一部の専門家らは、検疫期間で四六時中一緒にいることと、パンデミックによる新たなストレス環境で夫婦関係は試練にさらされると懸念を表明している。すでに中国では検疫期間によって離婚が急増している。

ロシアでも、パンデミックによって同じような副次的な影響が予想されたため、自己隔離体制の初期段階で結婚や離婚を禁止することが決定された。

「自己隔離体制は、性的満足を潜在的に必要としていた人たちにとっては格好のオプションのエロティックな休暇となりました。ところが一方で、いくら愛する人であろうと他人のいる前で四六時中、目の前をうろうろされると、逆に性的な魅力は下がってしまう。自己隔離はいわば、2人の関係性を確認する『リトマス試験紙』となったわけです。検疫期間を有難く受け止め、互いの距離を縮めようとする人もいれば、自己隔離でものすごい緊張状態やひどい精神的疲労、疎外感を味わう人もでてきます。」

パンデミックに関わる衛生管理の問題は、手洗いと洗顔だけではないとレフ・シェグロフ医師は強調する。「心理的問題を最小限に抑えたうえでパンデミックを脱することも重要な課題だ。今日、テレビは不安を煽るような番組があまりに多いが、こうした番組の代わりにもっと人々の心に平穏をもたらす手助けとなる瞑想やパーソナルトレーニングのような、精神衛生学に関するテレビレッスンを放映することが必要だ」。

シェグロフ医師は、検疫期間の中で人間関係の調和を維持することができるアドバイスなどは1つもないと強調する。状況や性格、自己隔離下での感情の疲弊時期は各人違う。とはいえ、専門家らは、おそらく以下のような行為で効果を上げることは可能だと指摘する。

  • 毎日の生活のルーティンを決める
  • 1人きりになる時間を持つ
  • 家族全員での共同作業、自己実現、そして趣味に費やす時間を割り振る

もちろん、正しい食事や運動も心の健康に肯定的な影響を与えることになる。

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