同誌によると、14日のニューヨーク証券取引所の取引終了時、アマゾンの株価は5.3%急騰した。株価は史上最高価格の2238ドル(約24万円)をつけた。これに伴い、アマゾンの発行株式の11.2%を所有するベゾス氏の保有資産は64億ドル(約6870億円)分上昇し、1380億ドル(約14兆8200億円)に達した。
ベゾス氏の元妻のマッケンジー氏は、離婚時にアマゾンの株式発行を保有した。そのため彼女の資産は22億ドル(約2360億円)増え、合計で448億ドル(約4兆8100億円)に達した。
新型コロナウイルスで世界が危機的な状況にもかかわらず、アマゾンの株価は年初以来20%以上上昇。新型コロナウイルスのパンデミックの影響と、街のスーパーマーケットの営業が停止していることで、アマゾンなどのオンラインのハイパーマーケットや宅配サービスの需要が急増した。
マスコミは、米国人がトイレットペーパーなどの生活必需品の購入にも、オンラインショップに頼り始めていると報じている。アマゾンは需要拡大に対応するため、7万5000人の追加採用を発表した。
一方、米国のアマゾンの倉庫では、マスクなどの個人用防護具の不足や、仕事場で「社会的距離」を確保できないことに不安を持つ従業員から抗議の声が上がり始めたという。
3月下旬、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、ベゾス氏は米国株式市場が崩壊する前の2月~3月に保有する一部の株をタイミングよく売却したことで、危機時に約19億ドル(約2040億円)を節約できたと報じた。
ベゾス氏は、億万長者トップ10の中で2020年初頭から資産を増やしている唯一の人物。
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