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ミャンマー 婦女子が軍との武装衝突で死亡 国連

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ミャンマーで軍と反体制市民の武装衝突が発生し、その結果、最低でも32人が死亡した。ロイター通信の報道によれば、犠牲者の大半が婦女子。

3月23日から軍と反政府武装組織「アラカン・ロヒンギャ救世軍」が激しく衝突し、これによりラカイン州、チン州では32人以上が死亡、71人が負傷した。

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国連の調べでは、この紛争で学校や住宅が破壊、焼失している。

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のルパート・コルビル報道官は、現地は正確なデータを得るのが非常に困難な状況で、死者が戦火に巻き込まれた結果なのか、意図的に標的にされたのか、確定できないと語っている。

国際社会はこれまでに、コロナウイルスのパンデミック状況にあってラカイン州の休戦を呼び掛けていた。

ロイター通信は国連の報告書についてミャンマー軍に確認をしたところ、解答は得られなかったと報じている。一方でミャンマー軍は4月13日、ラカイン州で8人の民間人が軍の攻撃により死亡したという事実はなく、報道はねつ造とこれを否定した。

現時点でミャンマーでは85人のコロナウイルスの感染が確認されており、4人の死者が出ている。

ラカイン紛争

ラカイン州でのイスラム教徒のロヒンギャと仏教徒との民族・宗教紛争は100年以上続いているが、緊張が特に高まったのは、2011年にミャンマーが軍事政権から民主化に舵を切った後の数年だ。2012年に大規模な衝突が起き、7万5000人のロヒンギャがバングラデシュやミャンマー政府による難民キャンプで避難する憂き目を見た。

2016年10月にはロヒンギャの一部武装勢力がミャンマーの国境警備隊施設を襲撃、9人の警備隊が死亡した。これを受けて、ミャンマー軍がラカイン州を武装勢力から「清掃」する大規模作戦を開始した。

2018年、国際連合人権高等弁務官事務所は、ミャンマー軍が「イスラム教徒ロヒンギャに対するジェノサイドを実行しようとして」大量殺人や集団暴行をしたと考えており、ミャンマー軍上層部代表者らの告訴を呼びかけていた。

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