ルカシェンコ大統領は17日、国内西部のグロドノ州を訪問した際、記者団の取材に応じた。その中でロシア製検査キットの精度を痛烈に批判した。
大量の検査キットを使用している……しかし、正直言って役立たずの検査キットだ。皆さん、気が付いたろうが、プーチン（ロシアの大統領：スプートニク編集部）が伝染病の病院に足を運んで、そのあとに病院の主治医の感染が確認される事態があった。そこでうっかり本音を漏らした。曰く、こんな検査キットはもう使わない、精度は60％が関の山だと。ロシア製検査キットの精度は60％と本人が言ったんだ。しかし、精度はせいぜい30％と私は言いたい。
取材の様子は国営放送局「全国テレビ放送ONT」で放送された。また、国営放送局「首都放送STV」はルカシェンコ大統領による別の発言を報道している。
ベラルーシでは原発の建設現場で勤務するロシア人スタッフに感染の症状がみられたため、ロシア製検査キットを使用して感染の有無を確認したところ、病院に搬送された15人全員の結果が陽性だった。そこで当局はベラルーシ製と中国製の検査キットを使用して再検査したところ、1人からしか陽性反応は確認されなかったという。
先にロシアの原発大手ロスアトム社はベラルーシ原発の建設に着任した15人の専門家が新型コロナウイルスに感染したことから、グロドノ州の病院に入院したと発表していた。その後、ベラルーシ保健省が再検査をしたところ、結果は陰性だった。そこでミンスクにあるロシア大使館のメゼンツェフ大使は4月14日、ロシア人スタッフ15人全員の結果が陰性だったとして、原発の建設現場に向かわせたことを明らかにした。
ジョンズ・ホプキンズ大学の最新発表によれば、ベラルーシでは現時点で4779人が新型コロナウイルスに感染し、そのうち42人の死亡が確認されている。
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