プーチン大統領は、戦勝記念日に合わせた関連行事はすべて2020年中に行われることを明らかにした。今年、2020年は戦勝75周年にあたるため、大々的な祝賀行事が行われるはずだった。
プーチン大統領は、感染症に伴うリスクはあまりにも高いため、大々的なイベントへの準備を今開始することは不可能と指摘し、ロシアにおける感染拡大のピークはまだ過ぎていないと強調した。このため大統領は5月9日の祝賀の延期を指示している。
プーチン大統領は、祝賀行事が延期されても「戦勝記念日」自体は5月9日に祝われること、この日を中止とすることは不可能だと指摘した。
前日15日、ロシアの第2次世界大戦の功労軍人らは戦勝75周年記念の軍事パレードをコロナウイルスのパンデミック化を理由に延期するようプーチン大統領に要請していた。功労軍人らは市民の健康と安全が優先するとして、戦勝パレードの祝賀を危険が去り、「平和と安全が訪れる」まで延期するよう、クレムリン側に要請した。
今年の戦勝記念日は戦後75周年という大きな節目にあたり、例年よりも大々的な祝賀が準備されてきた。各国の首相に贈られた招待状に日本の安倍首相は2月、式典への初参加の意向を伝えていたが、4月に入って、国内の感染拡大から参加を見送る可能性が日本政府の情報筋から漏れていた。