タラソワさんは、コロナウイルス大流行にもかかわらず中国、韓国、日本の代表選手は練習を続けていると発言。ロシアの選手も近いうちに氷上トレーニングを始めるべきだと強調した。
「完全に非公開で隔離されたスポーツ施設がある。ソチにもモスクワ郊外にもある。そこでせめてナショナルチームとあと2、3人だけでも滑れるようにしなければならない。すぐにでも始めないと!私たちはなぜ、手に入れたばかりのものを失わなければならないのか。五輪を前にロシアはいいポジションにいる。なぜ戦わずしてすべて譲り渡さなければならないのか。」
ロシア国内ではアイスリンクも含め、すべてのスポーツ施設がコロナウイルスの影響で閉鎖されている。フィギュア選手は、他競技の選手と同様に自宅待機となり、自主的にトレーニングを続けている。しかし各家庭にリンクはないため「スケート靴離れ」と「氷離れ」、高難度の技を行うスキルが失われる懸念がある。
国際スケート連盟(ISU)は4月16日、新型コロナウイルス感染拡大のため延期されていた「世界フィギュアスケート選手権2020」の正式な中止を発表した。これより前、同大会を今年10月から12月に開催する案が検討されていた。