「Zoom」は手軽にWeb会議が実現できるとして人気を集めているサービス。無料プランで最大25人まで同時接続できることが魅力の一つだが、Web会議時の暗号化の不備などセキュリティ上の問題が取り沙汰され、使用を禁止する企業も出てきていた。
そこで同社は今回、ネットワーク通信に認証付き暗号のAES-GCMを導入。これにより会議データの保護と改ざんや、参加を想定していない人物が会議で荒らし行為を行う「Zoom爆撃」への対策が取られたことになる。ただし、参加者全員が「Zoom 5.0」へアップグレードするのを待つ必要があるので、この暗号がシステム全体で標準化されるのは5月30日になる見込み。
新型コロナウイルスの感染拡大で、リモートワークやオンライン学習が広まる中、Zoomユーザーは2億人に急増。同社のエリック・ユアンCEOは、浮上した様々な問題について謝罪し、6月30日までは新機能の追加は行わず、問題修正に専念すると発表している。
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