「ポリティコ」によると、国防総省と諜報機関は、ウイルスが兵器使用を意図して作られたと考えているわけではないという。諜報機関はウイルス発生源を突き止めようと努力を続けているが、現時点でウイルスが中国の実験室で人工的に作られたとする説を裏付ける確実な情報あるいは科学的事実はないという。
一方で「ポリティコ」によると、諜報機関は敵国がコロナウイルスを兵器として、特に重要ターゲットに対して使用した場合の評価を始めた。状況に詳しい3人の情報筋によると、国防総省は先日、このようなケースを想定した徹底的なモニタリングに関心を切り替えたという。
米国防総省のマイク・アンドリュース報道官は、同省の化学・生物プログラムは大量殺りく兵器への対抗戦略の実施において重要な役割を果たしており、国防総省保健局(DHA)、保健福祉省(HHS)、連邦緊急事態管理庁(FEMA)によるCOVID-19対策を引き続き支持すると語った。支援には国防総省プラグラムによる診断、ワクチン、治療措置、シミュレーションへの1億5000万ドル超の投資を含まれているという。
一方でアンドリュース報道官は、敵国がウイルスを兵器として使用する可能性を国防総省は調査するかとの質問にはコメントを避けた。報道官は、基本的な問題は依然としてウイルス発生源であり、また中国政府がウイルスについて早期段階で把握していたかどうかだと言及した。
これより前、コロナウイルスの人口的製造についてはWHO(世界保健機関)がコメントを出している。同機関報道官によると、ウイルスは明らかに動物由来だという。
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