当初、デモはローザ・ルクセンブルク広場で行われる予定だったが、警察が広場への通路を封鎖したため、広場に到達した参加者は100人にも満たず、残りの参加者は広場に通じる路上で抗議活動を開始した。
デモの参加者らは規制措置が市民権の侵害にあたるとして、「憲法で定められた権利の回復」を要求していた。デモの参加者らは「市民権の侵害をすぐに止めろ!」、「目をさませ!憲法をどうする気だ?」、「自粛で発病率が下がるなら、自粛で空が晴れるか?」といったプラカードを掲げていた。参加者の中にはヨガマットを敷いて路上で瞑想する者もいた。
エンジニアのネベリさん(37歳)は「憲法」と記したプラカードとドイツ連邦共和国の旗を掲げてデモに参加していた。リアノーボスチ通信の取材に対しネベリさんは、「規制は憲法違反どころか、憲法廃止に相当」と発言、規制導入の前後でウイルスの繁殖率に変化はないとして、規制の中止を主張している。イタリアやニューヨークの状況について質問すると、「マスコミの情報操作、コロナがあろうとなかろうと、死亡率は変わらない」とコメントした。
There have been anti-lockdown protests today in Berlin.
— Darren of Plymouth 🇬🇧 (@DarrenPlymouth) April 25, 2020
Dont expect to see this on the BBC tonight, just more Death, PPE. and Boris Bashing.#TurnOffTheTvpic.twitter.com/Vp0rp5qHdk
現在、ドイツ全土では5月4日まで2人以上で集まることが禁止されている。1時間以上にわたって警察が散会を要求したものの、一部のデモ参加者は継続して抗議活動を行っていたことから、警察はソーシャルディスタンスに違反したとして100人以上のデモ参加者を拘束した。
デモはインターネット上での呼びかけに応じて実施された模様。デモの現場には新型コロナウイルスについて様々な陰謀説を主張する極右勢力が集まっており、反ファシズムを掲げるリベラルな勢力との舌戦に発展していた。
米ジョンズ・ホプキンズ大学によれば、ドイツでは現在、15万6513人が新型コロナウイルスに感染し、そのうち5877人の死亡が確認されている。完治した人の数は世界で最も多く、10万9800人に達している。
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