横倉会長は「その時点での世界的な感染状況がポイントになる。感染が拡大しているという状況であればなかなか難しい」と語った。
日本医師会は、早期に治療薬やワクチンを開発する態勢を支援するための資金や政府内の承認について、加藤勝信厚労相に要望を出したという。
横倉会長は、他国と比べ日本のPCR検査の実施数が少ない理由を「検査の装置・試薬が十分でなかった」「検体を採取する医師・看護師の防護具が不足していた」との見方を示した。「4月に入り国に要望し、やっと地域の医師が必要と考えれば検査できる仕組みがスタートした」という。
各地で院内感染が起こった理由も、マスク、フェイスシールド、ガウンなどの防護具の不足が原因だったと指摘した。
また、日本でコロナ死亡者が少ないことについては、保険制度により医療にアクセスしやすいこと、感染者が爆発的に増えなかったため医療崩壊につながらない状況が維持できたことを理由に挙げた。
© Sputnik / Savitskaya Kristina経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
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