この巨大氷山は2017年7月、南極で4番目に大きい棚氷「ラーセンC」から分離して誕生した。当時の面積は5800平方キロメートル、厚さ平均190メートル、重さ1兆トンで、南極最大の氷山となった。
しかし今月23日、欧州宇宙機関(ESA)の地球観測衛星「センチネル1」は、A-68から約175平方キロメートルの氷の塊が分離したのを記録した。これにより、総面積が12%程減少した。
A-68は、今後数年にわたって徐々に崩壊していくという。

地球観測衛星「センチネル1」が撮影した巨大氷山A-68 表面積は12%減少(2020年4月23日撮影)

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© AFP 2023 / Mario Tama/Getty Images
巨大氷山A-68の最西端(2017年10月31日撮影)

アイス・ブリッジ作戦(Operation Ice Bridge)中に撮影された巨大氷山A-68(2017年11月12日撮影)

巨大氷山A-68(2017年11月22日撮影)

巨大氷山A-68の先端(ラーセンC棚氷側)

アイス・ブリッジ作戦(Operation Ice Bridge)中に撮影されたラーセンC棚氷(2017年10月31日撮影)

ラーセンC棚氷から分離した巨大氷山А-68(2017年7月撮影)

ラーセンC棚氷に入った裂け目(2016年11月10日撮影)

巨大氷山А-68

