ノルウェー 18年ぶりに原油採掘を削減

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欧州最大の石油生産国であるノルウェーは、2020年6月から12月まで原油採掘を削減することを決定し、それによりOPECプラスの合意に同調する。アラブのメディアが報じた。

28日、ティーナ・ブルー石油・エネルギー相は、6月の原油採掘は日量25万バレル削減され、2020年7月から12月は同13万4000バレルとなる。このほかノルウェーは2021年のいくつかの採掘計画を見合わせる。

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ブルー石油・エネルギー相は、「このことから2020年12月の総採掘量は、当初企業が計画したものより1日当たり30万バレルの削減となる。この措置は今年末まで継続される」と強調した。

採掘削減が実施されるのは18年ぶり。主要な石油産出国の中で原油採掘の削減を決定したのはノルウェーが最後となった。4月初旬に米国とOPEC加盟国が減産を要請していた。

原油価格の下落

原油価格は3月頭に崩壊。 その原因となったのはコロナウイルス蔓延による世界危機、そして OPECプラスの減産交渉の決裂だった。新たな協調減産には23 ヶ国が同意し、4月12日、合意締結の運びとなった。

新たな減産合意にこぎつけたものの、 原油価格は高い水準で安定できないでいる。専門家はこれを、 減産量が期待を下回ったこと、 市場から過剰分を取り除くことができなかったためと見ている。 依然として需要は少ないため貯蔵施設はほぼ限界状態のままだ。

石油貯蔵施設の限界は深刻で、WTI原油先物価格は大下落、一時マイナス価格となった。

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