自主隔離で何を読む? ポルトガルの作家らがオンラインでコラボ小説を執筆

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ポルトガル人の作家グループがロックダウン(都市封鎖)の期間、読者たち、そして自分自身を励ます方法を編み出した。46人の作家らは今、共に1つの長編小説『Escape Goat(逃げ出したヤギ)』を執筆している。

有名なポルトガル人女性作家アナ・マルガリダ・カルヴァリホ氏は他の作家らに対し、隔離状態の中で執筆をコラボレートし、共に長編小説を生み出そうと呼び掛けた。これに46人の作家らが応じ、今、ウイルスから救うワクチンを探し出そうと必死で取り組む科学者らの壮大な物語が書かれている。ガーディアン紙によれば、作家らは順番に1章ずつ書いていき、毎日12時に新たな物語が発表されている。現在、18章まで発展した。

現在、この長編小説は翻訳者たちの尽力でフランス語、イタリア語、スペイン語、英語に翻訳され、世界中に広がっている。

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英語への翻訳を行っているヴィクター・ミドゥークロフトさんによれば、 プロジェクトはポルトガル国内で大きな関心を呼びおこし、小説が連載されているFacebookは始動後1か月で1万5500人のフォロワーを集めている。

カルヴァリオ氏はこのプロジェクトについて、ポルトガル人作家にとっては、国外であまり知られていない現代ポルトガル文学を外国の読者に知ってもらう良い機会ととらえている。

ポルトガルは3月19日に入国制限に踏み切った。政府の発表では全国隔離の状態は5月3日まで延長し、それ以後、段階的に通常の生活に戻していく。

今、世界中のたくさんの人が四方を壁に囲まれた生活を余儀なくされている。この状況が逆に人々の背中を押し、オンラインのコンサート映画祭ホームグラフィティバレエ中継や自宅で名画をパロディーなど創造を発信、発現する今までにない方法が編み出されている。

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