先頃アクーニン氏はコロナウイルスに感染し、隔離状態にあることを発表した。一方で、隔離中は筆が進んでいることを明らかにしている。「休みなしに書き続けている。これまでこんなに仕事をしたことはない…。」
アクーニン氏には自身に名声をもたらした小説のほかにも多くの歴史関連、文学関連の出版物がある。1994年から2000年まで「外国文学」誌で勤務、その間に20巻ものの「日本文学アンソロジー」編集長を務めた。
2007年、ゲオルギー・チハルチシビリ氏は三島由紀夫作品のロシア語訳に対して野間文芸翻訳賞(講談社)を受賞。授賞式では著名な翻訳家で文芸評論家の沼野充義氏が「独自の文芸作品として、それ自体を楽しむことができる翻訳効果を生み出した」と評している。沼野氏によると、チハルチシビリ氏の翻訳なしにはロシアの村上春樹人気はなかったであろうし、ロシアにおける日本食ブームも考えられなかった、という。野間文芸翻訳賞は日本の大手出版社である講談社が与える賞。同社は2009年に創立100周年を迎えた。
関連ニュース