電話首脳会談はロシア側の要請で実施された。会談の中で両首脳は大祖国戦争勝利75周年記念事業に加え、政府機構の統合(特に、ロシア・ベラルーシ連合国家の創設に関する人事)に向けた取り組みについて協議を行った。
また両首脳は新型コロナウイルスの感染対策についても意見交換を行った。会談の中でルカシェンコ大統領は新型コロナウイルスへの感染が確認されたミハイル・ミシュスチン首相の容態を確認し、早期回復を願ったという。
ベラルーシの首都ミンスクでは5月19日にユーラシア経済連合(EAEU)の首脳会談が開催されることから、ルカシェンコ大統領はプーチン大統領の対面出席について回答を待っている。
新型コロナウイルスの感染拡大により関係各国は国境を閉鎖したほか、検疫制度を強化していることから、首脳会談の実施フォーマットは未定となっている。ビデオ会議での開催も検討されてはいるが、ルカシェンコ大統領は対面での実施にこだわっている。
世界保健機関(WHO)は依然として検疫を実施していないベラルーシに対し、ソーシャルディスタンスの強化に関する全国レベルの対策や、大規模イベントの自粛を要請している。これに対し、ルカシェンコ大統領は戦勝記念パレードの実施を望む国民が多いとして、WHOの要請に応じる姿勢を見せていない。
ジョンズ・ホプキンズ大学の最新集計結果によれば、ベラルーシでは1万8350人が新型コロナウイルスに感染し、そのうち107人の死亡が確認されている。ベラルーシの人口(948万人)は日本よりはるかに少ないにもかかわらず、感染者数では日本を大きく上回っている。
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