感染が見つかったのはネグリトという名の4歳のネコ。ネグリトの飼われていた家庭では家族に多くの感染者が確認されていた。ネグリトは呼吸と心臓に問題が生じたため、飼い主に動物病院に連れていかれた。これらの症状の他にネグリトには高熱がでており、検査の末、医者は安楽死の道を選んだ。ネグリトの遺体はバルセロナにある動物健康調査センターに検体として送られた。
エル・パイス紙によれば、ネグリトの遺体検査で鼻腔と腸の脇にあるリンパ腺にコロナウイルスSARS-CoV-2の痕跡が見つかった。ただしウイルスの感染度は極めて低かった。このネコには先天性心疾患があり、これが突然死を誘因する可能性はあった。ネグリトに見つかった病気はどれひとつとしてウイルス感染によって引き起こされたものではなかった。獣医らは、ネグリトの場合、ウイルスは直接の死因にはならなかったと見ている。
同センターのナタリア・マホ所長は「これが示すのはただ1つ。ネコもパンデミックの間接的な犠牲になりうるということだ。ただし、ネコが人間に感染させるという危険性は極めて少ない」と語っている。
マスコミ報道れはネグリトのようにネコにコロナウイルス感染が確認された例は世界でこれが6例目。
© Sputnik / Savitskaya Kristina経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
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