フェラーリの発表によれば、双方は新契約の条件交渉が決裂したため、協力関係の破棄に至った。フェラーリ・チームはベッテル氏の離脱を遺憾としながらも、それぞれが独自の道を進む時が来たと指摘している。
4連続ワールドチャンピオンのベッテル氏の年収は4000万ユーロ。フェラーリには2015年にレッドブルから移籍していた。ポータル「F1インサイダー」の報道によれば、フェラーリはベッテル氏に金銭的に新たな交渉額で2シーズンの継続を提案していた。ただし新たな交渉額はコロナウイルスのパンデミックによる危機的状況を反映し、現在の額より大幅に下がるものとみられていた。
ベッテル氏自身は、金銭的な問題は協力関係の継続には関係ないと強調しており、ここ数か月で起きたことは多くの人間に自分の人生の最優先事項を再考を迫るものだったとコメントしている。
べッテル氏はこの先フェラーリと共に作業を行う気はないと告白している。
4月初め、F1所属の4チームが経済的な理由で消滅の恐れがあることが「マクラーレン」エグゼクティブディレクターによって明らかにされている。
3月末、F1とメルセデス・チームは医師らと共同で新型コロナウイルス感染者の治療のための人工呼吸器の製造に着手している。
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