ザッカーバーグ氏は、ベルギーのディスカッションプラットフォーム「CERRE」主催のテレビ討論会に出席し、中国のインターネット規制は人権を無視しているとの見解を示した。
「これ(中国式の検閲モデルの普及)は確かに危険だ。このような規制が他国に広まることを懸念している」
ザッカーバーグ氏は、欧米の民主主義国家は「(インターネット空間の規制に関する)明確な基準の枠組み」で中国に対抗できると述べた。また、どのモデルがより効果的で、「世界に勝つ」のかは今後5~10年以内に決まるとの見解を示した。同氏はこの問題について、欧州の民主主義的な機関とより緊密な協力を行なっていくと語った。
Facebook VS 中国
ザッカーバーグ氏が中国のネット規制を批判したのは今回が初めてではない。2019年10月にはFacebookのライバルである中国のショートムービーアプリ「TikTok」が香港の抗議行動に関するメッセージを検閲していると非難し、いわゆる中国の検閲を強く批判した。一方、TikTok側はこの件を否定している。
中国は以前、米国から人権批判を受けたことに反論し、逆に米国の人権状況を批判する報告書を発表している。
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