ロシア外務省は欧州委員会が新型コロナウイルスのパンデミックを受けてシリアに対して実施する人道支援体制に関する5月12日付けの文書に着目した。
ロシア外務省によれば、EUはシリアに対し、国連安保理の承認を得ることなく不当な制裁を一方的に実施しており、これがシリアに対する人道支援の支障となっていた。さらに新型コロナウイルスのパンデミック下においてこうした制裁は極めて「非人道的」として、ロシア外務省はシリアに対する制裁の解除を求めている。
国連のグテーレス事務総長は感染対策の支障となるような国際的制約の解除、または緩和を要請しており、EUの姿勢は国連の立場とも矛盾するとした。この点を踏まえ、ロシア外務省はシリアに対する一方的制裁を解除し、シリア国民とともに新型コロナウイルスの脅威に立ち向かう必要性を強調した。
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