J & Jは「タルクを原料とするジョンソン・ベビー(Johnson's Baby)のベビーパウダーを含む約100品目の製品の生産を完全に停止することを決定した。この決定は米国及びカナダのみで適用される」と発表した。
J & Jは、北米におけるジョンソン・ベビーのベビーパウダーの需要が減少している理由について、主に消費者の習慣の変化のほか、「製品の安全性に関する誤った情報や訴訟」も背景にあると指摘した。
また同社は、タルクを原料とするベビーパウダーの安全性に確信を持ち続けているとし、「当社製品の安全性は世界中の医療専門家による数十年の科学研究によって証明されている」と発表した。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、3月の時点で、米国ではJ & Jを相手取った訴訟が約1万9400件提起された。
原告らは、J & Jのベビーパウダーが卵巣がんや希少がんである中皮腫(通常、アスベストが関与して発症する)を引き起こすと主張している。
ロイター通信は2018年末、その使用ががんを引き起こしたとされるJ & Jのベビーパウダーに含まれる少量のアスベストに関する独自の調査について報じた。
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