マイクロソフト OpenAIと共同開発したAIスパコンを発表

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米マイクロソフトは、人工知能(AI)関連の取り組みに利用する巨大なスーパーコンピューター(スパコン)を開発した。米メディアCNETが報じた。

このスパコンは、マイクロソフトがAI技術を研究する研究団体OpenAI社と共同で開発し、28万5000基のCPUコアと1万基のGPU(画像の計算処理を行う半導体チップ)で構成されている。またこのスパコンは、世界のスパコンランキングで5位以内にランクインするほどの性能を備え、マイクロソフト社のパブリッククラウドサービスシステム「Azure」で提供する。

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スパコンがコロナ治療薬を発見
マイクロソフトは19日から20日かけて、同社の開発者向けイベント「Build2020」を開催。初日の19日、同社はスパコン開発の他にAzureに関する多数の発表を行った。世界最強の計算能力を誇るスパコンは通常、特に負荷の大きな問題の計算処理に用いられる。例えば、核兵器のシミュレーション、地球の将来の気候予測、さらに最近では新型コロナウイルスの治療薬の候補を探す研究などで利用される。

スパコンの特徴は、超大容量のメモリとプロセッサー間の高速接続。これにより、安価なマシンをたくさん集めて計算処理を行うよりも、スパコン1基で複雑な問題を集中的に処理することができる。マイクロソフトとOpenAIは、この巨大なスパコンによってAIの精度をさらに上げることができると考えている。

マイクロソフトは2019年、スパコン開発でOpenAIとの複数年にわたる提携を発表。この契約にはマイクロソフトによる10億ドル(約1077億円)の出資が含まれている。

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