現在、世界中の90%の博物館がやむを得ず閉鎖している。
欧州博物館組織ネットワーク(NEMO)は、パリやアムステルダム、ウィーンといった観光名所の博物館は、最大80%の収益の損失に直面しており、これは1週間あたり数十万ユーロに相当する。
ユネスコ文化担当事務局長補のアーネスト・オットーネ氏は、博物館は利益の損失分を取り戻す術が分からず、多くはインフラの改修や社会的距離の遵守を実施するための資金がない状態にあると強調した。
同氏によれば、こうした事態は史上初めてであり、博物館などがこうした危機を脱することは極めて困難だという。
オットーネ氏は、博物館を積極的に訪れることで、「こうした施設を最大限支援する行動をとる」よう世論にアピールした。
世界の多くの国々では、段階的に規制を緩和し、名所や博物館、遺跡などの開放を始めている。たとえばアテネにあるアクロポリスでは観光が再開されている。
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