モスクワ動物園で長寿のワニ死亡 ベルリン動物園から脱走し第二次世界大戦を生き延びる

© 写真 : Pixabay / Anrita1705ワニ
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5月23日、モスクワ動物園の公式インスタグラムは飼育動物であるミシシッピワニ「サターン」が死亡したことを発表した。「サターン」は米国生まれ、ベルリン動物園で第二次世界大戦を生き延び、その生涯をモスクワで終えた。

サターンは絶滅種アメリカアリゲーター(別名:ミシシッピワニ)で、この種は主にミシシッピ川のデルタ地方(米国)と長江(中国)の2か所に生息している。

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Публикация от Московский зоопарк (@moscow_zoo_official)

サターンの正確な生年月日は不明だが、およそ1936年にミシシッピ州で生まれたとされている。その後ベルリン動物園で数年過ごした。アドルフ・ヒトラーのお気に入りだったという噂もあるが、確たる証拠はない。

1943年、ベルリン動物園が爆撃された際にサターンは食べ物を求め脱走した。第二次世界大戦を生き延びた動物96頭の1頭でもある。同戦争では1万6千頭が死亡した。

サターンは1946年に英国兵士に発見され、ソ連に引き渡された。その後74年間をモスクワ動物園で過ごした。

野生のミシシッピワニの寿命は約30-50年ということから、サターンは比類ない長寿だった。

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