対策本部の発表によれば、モスクワ市で新たに死亡が確認された73人の多くには基礎疾患があったという。これで新型コロナウイルスの感染によるモスクワ市の死者は合わせて2183人に達した。
モスクワ市では経済活動が部分的に再開しているものの、多くの業種では引き続き自宅待機が要請されている。そこでモスクワ市のセルゲイ・ソビャーニン市長は26日、新たに総額850億ルーブル(約1290億円)規模の企業支援プログラムを開始するとした。
また、モスクワ市ではコロナショックで被害を受けた業種に個人医療クリニックも加え、税制面での優遇措置を図るほか、市が所有するビル内で経営しているクリニックについては警戒態勢が解除されるまでの期間に限りテナント料の支払いを免除する。個人クリニックでは顧客の足が遠のいており、経営難に陥っている事業者が多い模様。
ロシアで新型コロナウイルスの新たな感染者数は過去24時間で8915人に達し、国内の感染者数は累計36万2342人となった。死者は計3807人に増えている。一方、新たに1万2331人が完治し、新規感染者を38%上回った。国内でPCR検査の実施回数は900万件に達している。
© Sputnik / Savitskaya Kristina経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
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