また日本や米国市場で販売不振が続いたこと、新型コロナウイルス感染拡大も打撃となった。売上高は前期比14.6%減の9兆8788億円。2021年3月期業績予測は新型コロナの影響が不透明として未定とした。
内田誠社長兼CEOはインターネットを通じた記者会見で「失敗を認め、正しい軌道に修正する。選択と集中を徹底し構造改革を断行する」と述べた。
2024年3月期までの新たな中期経営計画も公表し、世界の生産能力を2割削減して年540万台体制にする。インドネシアの工場は閉鎖、バルセロナ(スペイン)の工場も閉鎖に向けて協議を進める。
また日産は構造改革の一環として、ロシア市場向け「ダットサン」の生産を打ち切ることを決定した。