研究者らは北緯40度の夏の気候特性をシミュレーションした。新型コロナウイルスの感染拡大が最も深刻だった中国、イタリア、スペイン、米国南部などの国や地域は北緯40度を通っている。
研究者らは、この気候帯に対応する環境に新型コロナウイルス(SARS-Cov-2)のサンプルを付着させた鋼板を設置して研究を行った。なお、一部の鋼板には人工唾液に入ったウイルス粒子を、別の鋼板にはウイルス粒子にとって最も好ましい「培養」された環境にあるウイルス粒子を付着させた。
研究者たちは、ウイルスに人工の日光が当たると何が起こるかを調べた。
結果、真昼の太陽の光強度で、人工唾液中のコロナウイルスは7分以内に死んだ。最も好ましい環境にあったコロナウイルスは14分超で破壊された。
学者らは、より時間はかかるものの、さらに弱い光でさえ新型コロナウイルスの破壊に効果的だと指摘している。
今回の研究データは、日光の有用な特性の1つに加わった。ご存じのように、日光は免疫力を高めるビタミンDの供給源だ。
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