暴動発生以来、ニューヨーク市で夜間外出禁止令が発動されたのは月曜日。23時00分から適用されたが、抗議者は守ろうとしなかった。
ミネアポリス市で黒人男性ジョージ・フロイドさんが警官に殺害されたことに端を発した大規模抗議活動は、暴動や略奪に発展した。まずスポーツ用品店や電気屋、宝石店が攻撃の対象となった。店側は無傷の店頭に板を杭打ちするなどして対応に追われた。
ニューヨーク市、マンハッタンの路上には多数の警察車両がいまも止まっている。
ドナルド・トランプ米大統領は1日、国民向けの演説の中で、人種差別への平和的な抗議デモなら支持すると語ったが、デモ隊による暴力を「平和的抗議ではなく国内テロだ」と非難した。
全米で抗議デモ ミネアポリスの黒人男性死亡事件
米ミネソタ州ミネアポリスで5月25日、アフリカ系米国人のジョージ・フロイドさんが偽造紙幣を使用した疑いで拘束された。手錠をかけられたフロイドさんが、白人警察官らによって道路に押さえつけられる様子をとらえた動画がインターネットに投稿されて以来、ミネソタ州をはじめとする米国のいくつかの州で先週、大規模な抗議活動と暴動が始まった。
現場に駆けつけた警察官の1人はフロイドさんの首を膝で押さえつけ、息ができないというフロイドさんの懇願を無視。フロイドさんは運ばれた市内の病院でまもなく死亡した。
翌26日には現場の警官4人全員が免職され、うち1人は過失致死罪で身柄を拘束された。
米連邦政府と地方当局は、早急のデモ隊鎮圧と警察支援のため州兵を派遣。米全土40以上の都市で外出禁止令が発令された。報道によると、抗議活動中に4100人が拘束された。
