ワシントン首都圏に兵士約1600人配置

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米ミネソタ州で黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官に拘束された際に死亡した事件を巡る抗議活動が発生したワシントン首都圏に、兵士約1600人が配置された。ロイター通信が、 米国防総省のジョナサン・ラス・ホフマン報道官の声明を引用して報じた。

ロイターによると、ホフマン報道官は「軍要員が首都圏の軍基地に配置されたが、ワシントンDCには派遣されていない」との声明を表した。また、配置された兵士は「高い警戒態勢」にあるという。

先に通信社スプートニクの特派員は、ワシントンでは夜間外出禁止令が出されているが、2日夜、ホワイトハウスの近くに抗議者が集まり、トランプ米大統領の辞任を求めるなど、さまざまなスローガンを叫んだと伝えた。トランプ大統領はツイッターで、ワシントンは「地球上で最も安全な場所」と指摘した。

A woman holds up a sign near the White House to protest over the death in Minneapolis police custody of George Floyd in Washington, U.S., June 1, 2020 - Sputnik 日本
全米を変貌させた一人の死 ジョージ・フロイドさんに何が起きたのか
なお、ケリーアン・コンウェイ大統領顧問は記者団に対し、米国には体系的な人種差別が存在し、すべての人に平等は存在しないとし、「(米国には)制度的人種差別が存在し、この国のすべての人に平等が欠如しているというのは、その通りだ。間違いないと思う」と述べた。Washington Examinerが報じた。

コンウェイ氏は、目撃者が撮影した拘束時の動画の中で殺人を目にしたと述べ、「どんなに辛いとしても、大多数の人にジョージ・フロイドさん殺害の全8分49秒を見ることを強いるべきだ。これ以上何も言うことはない」と語った。

またコンウェイ氏は「司法省が連邦レベルで調査を開始したことをとても嬉しく思う。どうなるか様子をみてみよう」と述べ、「ジョージ・フロイドさんに対して行われたことは殺人だった」と指摘した。

全米で抗議デモ ミネアポリスの黒人男性死亡事件

米ミネソタ州ミネアポリスで5月25日、アフリカ系米国人のジョージ・フロイドさんが偽造紙幣を使用した疑いで拘束された。手錠をかけられたフロイドさんが、白人警察官らによって道路に押さえつけられる様子をとらえた動画がインターネットに投稿されて以来、ミネソタ州をはじめとする米国のいくつかの州で先週、大規模な抗議活動と暴動が始まった。

現場に駆けつけた警察官の1人はフロイドさんの首を膝で押さえつけ、息ができないというフロイドさんの懇願を無視。フロイドさんは運ばれた市内の病院でまもなく死亡した

翌26日には現場の警官4人全員が免職され、うち1人は過失致死罪で身柄を拘束された。

米連邦政府と地方当局は、早急のデモ隊鎮圧と警察支援のため州兵を派遣。米全土40以上の都市で外出禁止令が発令された。報道によると、抗議活動中に4100人が拘束された。

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