朝日新聞は5日、外務省幹部を引用し、ロシア側は式典に「旧ソ連諸国以外を幅広く呼ばない方針」であるため、安倍首相は式典出席のためにロシアを訪問することはないと報じた。
菅官房長官は5日の記者会見で、安倍首相の戦勝記念式典への出席については何も決まっていないとし、「招待の有無などについては外交上のやり取りであり、お答えすることは差し控えたい」と述べた。また露日関係などについては「日露間では平和条約交渉をはじめとする協議や協力についても然り、進めていくために事務レベルの協議を早期に開催することで一致している」と述べ、4日に次官級の電話会談が行われたとに言及した。
4日、ロシアのイーゴリ・モルグロフ外務次官と日本の森健良外務審議官が電話会談した。次官級協議は7カ月ぶり。
ロシア外務省によると、電話会談では貿易経済協力の推進、両国関係の法的基盤強化、新型コロナウイルス感染拡大防止における協力、その他の露日関係の焦眉の問題など、様々な分野にわたる多面的な協力などについて協議された。
また、新型コロナの収束に応じて実現が可能となる今後の二国間対話の日程も検討された。