研究の報告者は、サンクト・ペテルブルク大学とロシア科学アカデミー研究所、米国スミソニアンの国立博物館の古生物学者ら。
発見されたわずか3つのアンキロサウルスの頭蓋骨の破片から、研究者らはロシアではじめて恐竜の脳を3Dで復元することに成功した。
作製されたモデルから研究者らは、恐竜は非常に発達した嗅覚を持ち、低周波音を聞き分けることができたことを明らかにした。また、恐竜の脳は現代人の3分の2程度の大きさで、またユニークな冷却機能を持っていた。
© 写真 : Ivan Kuzmin et al., 2020アンキロサウルスの頭部の血管と脳の詳細な3Dバーチャルモデル
アンキロサウルスの頭部の血管と脳の詳細な3Dバーチャルモデル
© 写真 : Ivan Kuzmin et al., 2020
研究者らによれば、脳の自己冷却機能は帽子のように太陽から恐竜を保護し、頭部に熱が溜まった際には血管が温かい血液を移動させ、最適な温度を維持した。
モデル化は、研究者らがこの恐竜のサイズがどのように発達し、変化したのかを明らかにするのに役立った。
アンキロサウルスは1億6000万年前に地上に現れ、6600年前に幕を閉じた恐竜時代の終わりまで生息していた。
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