ストルテンベルグ事務総長は、世界がコロナウイルスのパンデミックに陥ったことで、NATOの政治的な一体化は時に軍事力そのものより重要であることが示されたと指摘している。
ストルテンベルグ事務総長は、「NATOは政治的かつ軍事的アライアンスだ。時に、我々がみているように政治的な要因はより重要になる…。共に作業することが必要だ。コロナウイルスはこうした民間パワーを助ける協力の必要性を示した」と強調し、NATOが長期的視点でのコロナ対策にも取り組んでいると力説している。
ストルテンベルグ事務総長は、世界は変化しており、偽情報やプロパガンダなど新たな脅威が出現する一方で依然としてテロなど従来の脅威も失くなっていないと補足した。
ストルテンベルグ事務総長は、NATOは中国に注視するよう呼び掛け、その理由として中国は近い将来、世界の経済の主体となり、パワーを伸長し、ロシアとの協力をさらに緊密化すると指摘している。
NATOは対独戦勝記念日(5月9日)の前日に、北極海のバレンツ海で冷戦終結後初の軍事演習を実施し、ロシアの弾道ミサイルへの迎撃を策定していた。
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