新型コロナウイルスの抗体検査により、感染症状の有無にかかわらずウイルスへの感染歴を確認することが可能となっており、イタリアでは広く抗体検査が実施されている。血液検査の結果、ベルガモ市では全住民のうち56.9パーセントから抗体が確認された。
検査は4月23日から6月3日にかけて実施されたもの。医療従事者の間でも感染は広く確認されているものの、抗体の保有率は30.6パーセントに留まった。
検査は2万件以上実施され、医療従事者と一般人の実施数はそれぞれ1万400件と9900件に達している。検査の精度は96.8パーセントと報告されている。
感染拡大が激しかったイタリア北部では2月20日から3月31日にかけて死亡率が大幅に上昇しており、国立統計研究所((Istat)の発表によると、ベルガモ市では例年同時期と比較して死亡率が568パーセントも上昇した。
米ジョンズ・ホプキンス大学の最新集計結果によれば、イタリアでは23万5278人が新型コロナウイルスに感染し、そのうち3万3964人が死亡した。
イタリアでは過去24時間のうち、7州で感染が一切確認されていない。また、5つの州では感染者が1人にとどまっている。
先週の時点で感染者1人から平均何人に感染するかを示す「実効再生産数」の値はイタリア全土で1を下回った。
関連ニュース
© Sputnik / Savitskaya Kristina経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
© Sputnik / Savitskaya Kristina