ザルツブルク市の検察は2019年11月8日、オーストリア軍の元大佐が少なくとも過去25年間にわたって諜報行為に関与し、国家の利益を損なったとして起訴した。被告はオーストリア軍に勤務しながら国家や軍の機密情報をロシア側に漏洩していたと見られている。
被告は容疑を認めており、控訴しない見通し。
オーストリア政府のセバスティアン・クルツ首相は2018年11月、元大佐が1992年から2018年にかけてロシアに対し機密情報を漏洩していたことを明らかにした。
一方、オーストリア政府のアレクサンダー・ファンデアベレン大統領は事件を政治利用しないよう求めた。
これに対しクルツ首相はロシアと対話する方針に変更はないものの、諜報行為は批判する必要があると応じていた。
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