ロシアでは17世紀後半に大々的な宗教改革が行われ、改革に反対する正教徒らは迫害を避けるためにモスクワを離れ、シベリアやアメリカ大陸で昔ながらの信仰を守っている。
Old Believers preserve rare Russian dialects in South Americahttps://t.co/3akiRRuvW1 pic.twitter.com/5eMRiMW6Q9
— CERES (@CERESGeorgetown) November 7, 2016
こうした旧教徒らによって結成された世界古儀式派同盟が聖書を初めて教会スラヴ語からロシア語に翻訳したことが分かった。
これまで聖書のロシア語訳は主にギリシャ語やエブライ語から翻訳されていた。しかし、ロシアで最初に登場した聖書はギリシャ語ではなく、ラテン語から教会スラヴ語に翻訳されたものだった。旧教徒らは現在もラテン語から翻訳された教会スラヴ語のテクストを奉神礼の際に使用している。そのため、ロシア語の聖書と、教会スラヴ語の聖書との間には差異が生じているという。
セバスチヤノフ会長は取材の中で、教会の「ロシア化」 を支持するものではないが、聖書を教会スラヴ語からロシア語に翻訳することで、礼拝者らの間でも奉神礼の内容理解が進むと期待している。
また、同盟では教会スラヴ語の教科書をロシア語で出版する計画も進んでいるという。
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