米ブランド「アンクル・ベンズ」の黒人ロゴを変更 人種差別撤廃運動を受けて

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米マーズ社は、同社が所有するパーボイルドライスやソースを販売するブランド「アンクル・ベンズ」のアフリカ系アメリカ人を描いたロゴを変更すると発表した。同社の決定は、現在米国をはじめとする世界各国で行われている人種差別撤廃運動を受けてのもの。米NBCが同社の声明文を引用し、報じている。

声明によると、マーズ社はグローバルブランドとして「人種差別と不平等」との戦いにおいて明確な立場をとることが同社の責任だと認識しているという。マーズ社は「人種差別は社会に必要ない。私たちはアフリカ系米国人コミュニティを支持し、社会正義を求める戦いにおいて私たちの仲間やパートナーをサポートする」と強調している。

​同社は、アンクル・ベンズをビジュアル面も含めて変更するのに今が適した時期としているが、新しいロゴがどのようなものになるのかはまだ発表しておらず、ロゴ完成の時期も明らかにしていない。

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アンクル・ベンズの公式サイトによると、このブランドが作られたのは1940年代。ロゴに描かれた高齢のアフリカ系米国人のモデルは、当時シカゴの高級レストランのメートル・ドテル(給士長)だったフランク・ブラウンさん。

米ペプシコは、同社が所有するパンケーキミックスやシロップなどの製品を販売する「アント・ジェミマ」のブランドを変更する計画を発表した。同ブランドのロゴにもアフリカ系米国人が描かれており、同社は人種差別との戦いの一環としてこの一歩を踏み出したと説明している。

米国で警官に首を圧迫されて亡くなったアフリカ系米国人のジョージ・フロイドさんの事件をきっかけに始まった人種差別に対する大規模デモは、全米や世界各国に広がっている。この動きを受けてペプシコやマーズは、自社ブランドやそのロゴの変更を決断した。

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