東京都新宿区の産業遺産情報センターでは6月15日から産業革命遺産を紹介する展示が行われている。韓国側は「軍艦島」として知られる端島で朝鮮人労働者が差別的待遇を受けていたことを否定する内容が含まれており、史実の歪曲にあたるとして反発している。
2015年に世界遺産に登録された明治日本の産業革命遺産(23施設)には、日本による植民地時代に朝鮮半島出身者などが強制徴用された軍艦島をはじめとする施設が含まれている。
「明治日本の産業革命遺産」がユネスコに登録される際、日本側は「各施設の歴史を余すところなく」反映させると約束したほか、犠牲者を記憶するための情報センター設置などを進めると表明していた。
韓国側によれば、産業遺産情報センターで展示された軍艦島のコーナーは実際の歴史を余すところなく反映していないばかりか、「強制徴用された労働者らが経験した苦難を度外視、または歪曲」しているとして、世界遺産からの登録を削除するようユネスコに要求する。書簡は月末に送付される見通し。