シベリアで温暖化が進行 研究者らが懸念

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国連で極寒の地ヤクーツクでプラス38度という記録的な気温が確認された。世界気象機関(WMO)のクレア・ヌリス報道官は、研究者を引用し、これほど深刻な気温上昇は、世界的な温暖化のさらなる結果の1つであり、それはロシアだけでなく、欧州や米国にも影響が広がるおそれがあると指摘した。

今月20日、ロシアのヤクーツクの都市ベルホヤンスクでプラス38度という記録的な暑さが観測された。この問題から研究者らは、地球の寒冷地域でなぜこのような高温が生じたのか、どのようにこのプロセス止めることができるのかと頭を悩ませることとなった。

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気候の温暖化は大気を温め、干ばつを引き起こし、結果として森林火災の原因となる。森林火災と組み合わさったロシア北部の暖かい気候は、永久凍土の急速な解凍を引き起こし、さらに世界的な温暖化のプロセスを加速させる。こうした影響の1つとして、寒冷地として世界的に知られるベルホヤンスク市の高温が上げらえる。

WMOのクレア・ヌリス報道官は、シベリアの永久凍土の溶解は他の国、他の大陸の状況に影響を与えるおそれがあると警告する。永久凍土が解凍した場所からはメタンガスが発生する。このガスは大気中に到達し、地球の全体に広がることになる。

世界でもっとも寒いベルホヤンスク市の年間平均気温はマイナス14.5度。この地の冬季の気温はマイナス50度を下回り、1892年にはマイナス67.8度という記録的寒さが観測されている。夏真っ盛りの7月、同市では30度の暑さは珍しくはないが、38.4度は7月や6月でも達することはないことから、この気温はベルホヤンスク市のみならず、極圏全体で信じ難い記録だと言える。これまでは2015年6月に米国アラスカ州フォート・ユーコンで観測された37.8度が最高だった。

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