警察によれば、窃盗犯らは、乗り換えが行われる接続駅の混雑ピーク時に頻繁に行動を起こしており、また、列車の接続口のある駅も一般的に窃盗が多いという。
窃盗手段の1つとして、乗客に背中が汚れていると話しかけるというものがある。実際に窃盗犯が汚すことも頻繁に起こっている。その際、1人の犯人が汚れを取るのを「手伝い」、共犯者が財布や携帯電話を盗み取る。
次の手段としては、片手にジャケットやスーツを掛け、もう片方の手で乗客のポケットの中を探るというやり方がる。赤ん坊を抱えていることもあり、子どもの姿は乗客の警戒心を解かせる。
休日・祝日に集団で犯行におよぶケースもある。前を歩く人が何かを落とし、急に屈みこむ。乗客は立ち止まらなくてはならず、その瞬間に窃盗犯が財布を盗むというケース。
警察は、混雑した交通機関ではカバンの口を閉めることや、ピーク時には抱え込むよう呼びかけている。また、財布の中に銀行の暗唱番号が分かるものを入れておかないようにする必要がある。
近づいてくる人や、後ろまたは横に立つ人に注意する必要もあるという。接触してきた場合には、急いで向きを変えるか、脇に移動することがアドバイスされている。
プレスサービスでは、この半年間でモスクワの地下鉄では乗客の所有物が盗まれるケースが120件以上発生したと強調している。